El viento que sopla el cielo

El viento que sopla el cielo

楽しいこと備忘録

これからCV:西川貴教はいかに生き延びるのか(サンファンを観てくれという話)

最初に書くなら貴教の記事がいい。

そう思って過去に参戦したイナズマのレポをまとめてたんですが、余裕で1万字に届きそうな勢いになり、どうしたものかと思っていた矢先に飛び込んできたサンファン無料配信。

これは真っ先に布教しなければ。ということで順序を入れ替えて書いています。まぁこちらも貴教案件なのでなんの問題もありませんね。

 

 

 

サンファンって何?

Thunderbolt Fantasy(通称サンファン)とは、台湾で昔から親しまれてきた人形劇『布袋劇』と、魔法少女まどか☆マギカ』『仮面ライダー鎧武』などでおなじみのシナリオライター虚淵玄氏がタッグを組み、完全新作として制作された日台合同映像企画。つまり人形劇です。

『布袋劇』という歴史ある民間芸能をベースとしながらも、そこに最新のVFXが乗ることで、新時代の人形劇へと昇華されています。

 

シリーズ解説

サンファンは映像作品だけでなく、漫画、小説、更には宝塚歌劇団の舞台なんてのもありますが、今回は映像作品のみの紹介となります(他が追えてませんごめんなさい)

となります。

今回無料配信されるのは第一期第二期のみですが、劇場版は前日譚ですので本筋には

絡んでこないので大丈夫です。(西ヲタ的には第二期前日譚である西幽玹歌は必見です*1)

 

どんな話なの?(あらすじ)

 

第一話「雨傘の義理」


あらすじ


無双の力を発揮する武器、神誨魔械。護印師である丹衡、丹翡兄妹によって守られてきた神誨魔械の一つである天刑劍が、今まさに蔑天骸率いる悪の手に落ちようとしていた。丹翡は偶然にも凜雪鴉、殤不患の両名と出会い、その助けを得ることとなる。

(https://www.thunderboltfantasy.com/season1/story/ より引用)

サンファン唯一の弱点として、「固有名詞が多すぎてわかりにくい」というのがあります。正直それは否めないのですが、ご安心ください。基本的に諏訪部順一氏と鳥海浩輔氏の悪党ぶった斬りロードムービーです。ジャンルも「任侠ファンタジー」というわかるようでよくわからない分類をされていますが、魔法の剣で切った張ったの大立ち回りをする時代劇みたいなもんです。いい意味でそれ以上でもそれ以下でもありません。

観てみるとわかるのですが、登場キャラクターはそこまで多くなく、有名声優の方々が多数参加されていることもあり、思ったより混乱しないんですよね。

「キャラが増えてきたな」と思っても容赦なく死んでいく*2ので忘れても問題ないし。

 

サンファンすごいポイント

【アナログだからこそできる爽快アクション】

 

布袋劇人形って意外と大きいんです。90cm近くあります。大きい分精巧に作れるということで、男女ともに美形揃い。顔のアップにも余裕で耐えるクオリティ。これで瞬きするとか信じられますか?

Thunderbolt Fantasy 生死一劍

 

この強い顔面で、エフェクトてんこ盛りの殺陣アクションを繰り広げます。

ワイヤーアクションで空を飛び、川を走って渡り、剣や槍を振り回し大見得を切る。その結果モブ兵士は土煙とともに吹き飛ばされ、ミニチュアの小屋にぶん投げられます(ソイ!)*3

 

アニメの場合、キャラクターはその後動かすことを想定してデザインされます。どんなに豪華な衣装やアイテムを持っていても、それを動画で再現し続けることは難しいからです。しかしサンファンは人形ですから一度作ってしまえば作画崩壊知らず。風になびく衣装も、豪華絢爛な武具もやりたい放題。

サンファンは特に宝具や呪具の類がたくさん出てくるので見ごたえがあります。

 

澤野弘之氏が生み出す壮大な劇伴】

TNNK*4でお馴染み澤野弘之氏。

2ndシングル『His/Story』は、サンファンのメインテーマをアレンジし歌詞を付けたものです。

thunderBOLTfantasy

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ガンダムNT』や『進撃の巨人』の劇伴も担当されている澤野氏。荘厳というか、静かに燃えたぎるような楽曲を多く作られるお方。個人的に大好きです。

このメインテーマ、毎話毎話必ず良い所で流れるんですよね。サビだけ歌ありの作りになってる曲なんですけど、ちょうどサビの辺りでその話の主軸となるキャラクターがめちゃくちゃカッコイイことを言うんですけど、それが超好きで。

主人公がかっこよく大見得を切ることもあれば、敵キャラが悪役なりの矜持を見せる場面もあって、イントロが流れるともう目が離せません。誰がサビをモノにして一番かっこいいセリフを言うかの尺の奪い合いは必見です。

 

ちなみに、現在まで全ての作品の主題歌を我らが西川貴教御大が担当しております。これを書いてる現在はまだ第三期主題歌の話は世に出ておりませんが、きっと担当してくれることでしょう。

 

ちなみにちなみに、3rdシングル『Crescent Cutlass』のc/w『Claymore』も、作中で使われている主人公のテーマ曲をアレンジしたものです。このテーマ、作中で流れるとめちゃくちゃアガるので好き。

show-no-feel

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【個性に溢れすぎるキャラクターとそれを彩る豪華声優陣】

前述の通り、サンファンは固有名詞が多く、中華・日本的世界観をベースにしていることもあって名前に漢字が多くて読みにくいんですよね。公式もそれを理解しているので、HPに用語集があったりします。

キャラクターも同じく覚えづらい名前ばかりなんですが、ちょっとアレ個性的な人物が多く、『顔は良いのに敵味方問わず命を狙われるレベルで嫌われまくっている怪しい鳥海浩輔さん』とか、『国中の宝具を集めまくる自分が一番偉いと思っている関智一さん』*5とか、『色々と謎だらけだけど明らかに只者じゃない無頼漢の諏訪部順一さん』とかがいます。有名声優さんが多数出演されているので、ビジュアルと声で全然覚えられます。名前は作中で何度も呼ばれるので、耳で覚えましょう。

 

その中でも個人的最推しなのが浪巫謠(ロウフヨウ)ちゃん*6

Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌

(赤髪の方です)

第二期より登場するCV:西川貴教のキャラクターで、当時相棒だった主人公が何も言わずに出て行ったことにブチ切れて遠路はるばる追いかけて来たのに、いざ本人に会うと「別に怒ってない」とか言っちゃうストーカー素質の塊みたいな男なんですけど、イケボ過ぎてぼったくりバーで歌わされたり、王宮に幽閉されそうになったり、持ってた楽器が急に喋り出したりしてしまう不遇な過去を持ってたりします。そのせいで基本的に無口*7なんですが、件の楽器が屈指のお喋りキャラなんでバランスがいいです。

そんなふよたん会いたさに大阪まで行ったのもいい思い出

 ふせったーに書き殴った西幽玹歌評も置いときますね。

やん@天風者 on Twitter: "Thunderbolt Fantasy 西幽玹歌○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○ https://t.co/TyoBmaTuZh"

 

【CV:西川貴教がまだ生きてるという推されっぷり】

いきなりバレなんですがごめんなさいね。第三期のキービジュアルに写ってるのでセーフでしょう。

そうです。先ほど紹介した浪巫謠、まだ生きてます。

さっきまで生き生きと動いていたキャラクターが次の瞬間串刺しにされ退場していく非情な虚淵玄ワールドにおいて、あの、あのCV:西川貴教が13話を生き抜いたという奇跡。古くは『動戦士ガンダムSEED』でミゲル・アイマンというキャラクターを演じ、戻ってくるブーメランに気付かず死ぬというお茶目さで3話で姿を消し、

その2年後『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』ではハイネ・ヴェステンフルスというキャラクターを演じ、ふらふらと敵の前を横切り死ぬという「いくらスケジュールの関係といえどもうちょっとなかったのか?」と言いたくなる死に様で登場から4話で姿をしたあのCV:西川貴教が。生きてるどころか準主役級ですよ!第二期前日譚である『西幽玹歌』では主役ですよ!初主演作です!これを推されてると言わずになんと言いましょうか。

しかし、いくら推されているとはいえここは魑魅魍魎が跋扈する地獄変。第三期の1話冒頭アバンで命を落としてもなんら不思議ではありません。貴教の収録スケジュールを予想しながら、花束を持って虚淵玄氏と肩を組んで「オールアップです」とツイートする日が来ないことを願うばかりです。

 

さいごに

 

サンファンを観てくれ。

 

いやほんと色々と書いたんですけど、普通におもしろいんですよサンファン。もっともっと話題になっていい*8。たしかに絵面は観る人を選びますし*9、アニメでも実写でもないフォーマットで撮影されたことでとっつきにくさもあると思います。ただ、ストーリーは単純明快でわかりやすく、人形とは思えないド派手なアクションもあります。これからも続いていくシリーズですし、なによりTNNKのライブでの『His/Story』『Crescent Cutlass』辺りのぶち上がり方が観てるのと観てないのじゃ大違いなので。*10

今年のイナズマの予習だと思って、『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』ぜひご覧ください。

 

 

*1:貴教演じる浪巫謠(ロウフヨウ)が主人公なので

*2:虚淵玄クオリティ

*3:可哀想だけどメイキングで観ると笑えるのでぜひ

*4:西川貴教個人名義の通称

*5:『専門用語ゼロでサンファン紹介する』みたいなの書いてたんですけど、「関智がアトミックモンキーの若手を引き連れて平川大輔氏を襲撃」とか書いてる辺りで趣旨がわからなくなってやめました

*6:ふよたん

*7:声に魔力が宿ってるので無意識に魅了してしまうらしい。中の人と同じですね。中の人と同じですね。

*8:特に西ヲタ界隈

*9:人形恐怖症の人には辛いと思う

*10:特にHis/Storyはサンファン観てるととんでもなくアガる