El viento que sopla el cielo

El viento que sopla el cielo

楽しいこと備忘録

【NJPW free Match vol.3】2019年6月5日 ウィル・オスプレイvs鷹木信悟

ようやくジュニアの試合が無料配信となりました。

ジュニア至上主義者垂涎の最強決定戦、ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(以下スーパージュニア)の決勝戦です。

個人的2019年のベストバウトなので、ぜひ観てほしい一線です。

 

スター不在と言われた2019年

新日本のジュニア階級*1は昔から非常に人気が高く、現在もたくさんの人気選手が所属しています。

その中でも中心人物と言われるのが、『ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン』というユニットに所属している高橋ヒロム選手です。

読めない言動と行動、リミッターの外れた激しい試合が人気の選手ですが、首の負傷で欠場中。

 

優勝候補最右翼が出場できないということで、次に名前が挙がっていたのが、ヒロム選手のライバルの一人、エル・デスペラード選手。

初優勝が囁かれていましたが、直前の試合で顎を負傷し、欠場となってしまいました。

 

世界中からジュニアのトップ選手が集うスーパージュニアですが、ファン人気の高い二人が欠場するという事態により、やや盛り上がりに欠けた雰囲気のまま始まったように感じたリーグ戦。

 

全てが杞憂でした。

 

 

無敗の男

鷹木 信悟 | 新日本プロレスリング

2018年10月8日に新日本プロレスに電撃参戦してから、このスーパージュニアに参戦するまで一度も負けなかった男、鷹木信悟選手。

規格外のパワーとスピード、男気溢れる発言で一気に人気を集めた鷹木選手ですが、その無敗伝説はスーパージュニアのリーグ戦でも健在でした。

近年稀に見る猛者揃いのブロックを危なげなく全勝。初出場、初優勝まであとひとつというところまで駆け上がってきました。

 

無差別の壁を飛び越える空の王

ウィル・オスプレイ | 新日本プロレスリング

対するはイギリスの雄、ウィル・オスプレイ選手。

ジュニア階級でありながらヘビー級の選手と対等に渡り合い、無差別級のベルトを保持していたこともあるレスラーです。

重力を感じさせない空中技と、ヘビー級と戦えるバワーを両立させているのは今観ても意味がわかりません。

曲者が顔を揃えたBブロックを勝ち上がり、二度目の優勝を狙います。

 

叩き伏せる「力」と、断ち切る「力」

スピードとパワーが持ち味の両選手ですが、試合スタイルは真逆と言っていいほど違います。かたやスピードを武器にリング上を飛び回り、相手の意識を刈り取る技を多用するオスプレイ選手。かたやリングに根を張り力でねじ伏せ、立ち上がる気力を削り切る鷹木選手。どこに重きを置いているかの違いだけで、実は近いパラメーターを持つ二人なのではと思わされます。

 

プロレスでよく使われる「手が合う」という言葉。試合が噛み合う、相性のいい選手との試合で使われるんですが、まさにこの試合に相応しい言葉だと思いました。

「観ればわかる」と言ってしまえばそれまでなんですが、観ればわかります。凄いです。

 

両国国技館が震えるほどの大歓声。俺の大好きなスーパージュニアを観てくれ。

 

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:100kg未満の階級