めちゃくちゃ楽しみにしてたというわけではないけど、結果として初日の朝一に映画館に観に行った男。
『ドクター・ストレンジ』シリーズがどうこうというより、エンドゲームで燃え尽きた感が正直拭えないのと、前作(正確にはエターナルズなんだけど、それすら忘れてた)のシャン・チーが合わなかったことによるフェーズ4への不信感によるものが大きい。
まだまだ追いきれてないドラマシリーズも多く、復習が間に合っていないのだけど、今作に関してはとりあえず前作『ドクター・ストレンジ』と『ワンダヴィジョン』さえ押さえておけば大丈夫そうだと判断して劇場へ。
以下ネタバレ感想。
良かったところ
- MCU史上最もイケおじシーンだった結婚式からの戦闘参加シーン。スーツイケおじがマティーニ流し込んでマント纏いながらバルコニーから飛び降りるの全人類が好き。
- 見る夢がマルチバースでの記憶って設定。
- カマータージでの戦闘シーン。戦闘シーンというか、戦闘準備シーン。『学び舎に敵が襲来して「これは訓練じゃないぞ」って言いながら学生が立ち向かう』的なやつ、大好き。
- 世界中からマスター揃うの好き。ウォンがちゃんとソーサラースプリームしてて好き。
- 「軽々しく犠牲の話をしないで」それはそう
- アニマル浜口みたいになってるウォン。思ってたソーサラースプリームとちがう!
- マルチバース旅行。色んな世界を通り抜け続ける演出は脳がびっくりして楽しい。
- イルミナティの惨殺シーン。別世界なので何をしても良いと思い過ぎている。最高に悪趣味。
- 今までのMCUには無かったホラー演出。ちゃんとしっかり怖がらせにきてるのも良い。
- オシャ音符魔術。よりオシャな方が勝つ魔術バトル。
- ゾンビ映画もやりだした。てんこ盛りだな。
悪かったところ
- カマータージでのストレンジの説得が全然言葉選んでなくて笑う。
- ミラーディメンションもっとみせて!
- ピザボール普通に食い逃げでは
- 場面転換の演出が全体的にオシャではない。急にウォンの顔面が画面全体に浮かぶのはギャグ。
- インカージョンだのドリームウォークだの新用語が急に出てよくわからなくなっちゃったな。
- ただでさえマルチバース移動しまくるので状況が分かりにくい。
- ホラー文脈が過ぎるので、全体的に古臭く見えちゃう。
- 通路を扉で仕切りながら逃げて、「もう追って来ないか・・・?」って立ち止まって待つシーン、令和4年に観るとは思わなかった。
- ウォンがワンダにダークホールドの場所を教えるシーン、ワンダがその後虐殺をするのがわかってて教えちゃうの、ソーサラースプリームらしさが足りない。
- エンシェント・ワンは?????
- 序盤、結婚式で「エンドゲームの決断は本当に他の道は無かったのか?」って問われるシーンと、終盤で「他の道があるんじゃないか?」と葛藤するシーン、他の道があっても無くてもなんかしっくりこないので、繋げなくて良かったと思います。
- ワンダが死ぬ必要あった?
- 少なくとも贖罪までは描こう。
- 遺跡で死ぬの、スパイダーマン2オマージュなのかもしれないけどさぁ。
- 一応改心はしたけど、本当に一応しただけ。何年も一緒に戦ってきた仲間のヒーローなんですけど!
- 額の目、闇堕ちフラグかと思ってワクワクしたけど、ミッドクレジットでなんか普通に開眼してたので別にそういうことでもないらしい。
総括
- 実質『劇場版ワンダヴィジョン』でしたね。
- ただ、ワンダの設定がだいぶ違うというか、ワンダヴィジョンでのあれこれを経験、後悔した上でのこの流れってのは正直全く乗れない。
- ワンダヴィジョンでやらかして反省したのに、それがまるっと無かったことになってる。
- ワンダヴィジョンの履修が必須であると同時に、履修してあると矛盾点が気になって映画に集中できないという現象がずっと付きまとってた。
- 別のラスボス配置して、改心したワンダとストレンジの共闘描いた上で死ぬとかならまだ納得できたけど、それも無し。
- ダークホールドのせいにしようにも、最後ストレンジが闇堕ちすらしていないのでそれも説得力ないし。
- 「フェーズ4で新キャラも増えるので、描き切ったキャラには退場してもらおう」って感じをすごく感じる。
- まぁワンダ生きてそうだけど
- 『ドクター・ストレンジ』、イケおじがド派手魔術でどったんばったん大騒ぎして映像体験でぶん殴ってくれればそれだけで良かった。
- それが無かったとは言わないけど、それ以外のノイズが多すぎたのも事実。
- エンシェント・ワンは????????
サム・ライミ監督のエッセンスが多分に溢れてるのを褒める声もよく聞くけど、それはそれ。
合わんもんは合わんかった。
フェーズ4なぁ~・・・ドラマシリーズ履修前提になっていくの、相当しんどくないか?今はまだなんとかなってるけど・・・
とりあえず7月の『ソー:ラブ&サンダー』はディズニープラス待ちにします。