El viento que sopla el cielo

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楽しいこと備忘録

ラジオタイムス西川貴教 響宴 the end of genesis T.M.R.evolution turbo typeD「Suite Season」 オーケストラ組曲版 感想

レポと呼べるほどのものにはならないんですが、中継も無かったしカメラも記録用しか入ってなかったようなので、自分の思い出として書いておきます。

 

 

 

唐突に開催が告知されたR-eオーケストラ。2020年に一度無観客で開催されたんですが、その時はロームシアター京都。今回は東本願寺能舞台

 

能舞台

 

席指定も『庭席(白州)』『白書院無席』とか書いてあって全然わかんない。

 

先人のブログやら地図やらを漁ってみると、どうやら能舞台と白書院の間に庭がある様子。

なのでそこに椅子でも並べるんだろうと思い庭席を第一希望で申し込み。

今回第四希望まで申し込めて、2回回しで席種が二種なので「いつのどの席でもいいから入れてくれ!」ができる仕様。すばらしい。

 

無事庭席をご用意いただいたのはいいんですけど、1列1番とかいう見たことない席が印字されていてローソンで三度見ぐらいした。

 

 

 

前日のゲネプロの画像で座席位置を知って嫌な予感はしてたんですけど、あんまり見やすい席ではなかった。前に人が居ないのは快適だったけれど。

 

 

それより座席数の少なさに驚いた。たぶん白書院入れても300人とか。

 

 

 

 

当日は早めに京都入りしてお着物へ。会場も演目も特別なら、普段しないことやろうってことで計画していました。


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会場(会場…?)の東本願寺に着くと、入り口を示す看板。どうやら普段は入れない場所から入場する模様。


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これが正面にあるのめちゃくちゃ笑ったと同時に、「本当にR-e演るんだな」と改めて思って感慨無量。

 

2017年のたまアリ公演でR-eが復活するまで、完全に存在を闇に葬られていたのでね。

まさかその3年後にSuite Seasonがオーケストラで蘇り、さらにその2年後に重要文化財で披露される日が来るとは。

 

そして今やT.M.Revolutionのライブで弄られるような立ち位置に戻ってくるなんて想像もしていなかった。爆弾扱いしていたのはこっちだけだったのかもしれないな。

 

なんてことを思いながら入り口へ。

履物を脱いで広い和室を抜け、細い廊下を奥へ奥へと進んでいくと、どんどん喧騒が遠くなっていくのが耳と肌で感じられて既に少し緊張感が。

 

途中、離れのような場所に控室として使用している部屋があり、オーケストラの皆さんが準備されていました。

 

 

白書院を抜けて庭席に入ってみると、内庭になっていることもありお寺の最深部に入り込んだような雰囲気。

しっとりと水気を含んだ空気が少しひんやりとしていて気持ちいい。

 

座席には紙袋。楽曲解説、名前と家紋の入ったうちわ、それとビール。

うちわは「京丸うちわ」というそうです。京都の舞妓さんがお世話になった人々に配る習慣に倣ったようです。ファンに配るの粋ですね。

 

ニシナナで「カルテットぐらいの規模で…」みたいな話してたのでめちゃくちゃ少人数かと思ったんですけど、実際は15.6人ぐらいの方が演奏してくれていました。能舞台に繋がる下手の通路にも配置していて本当にギッチリ入れてた。

 

 

会場は撮影禁止のアナウンス等は無く、普通に記念撮影している方も居たんですが、そういう気分になれずに静かに座ってました。そうさせる空気があった。

 

時間が経つにつれ少しずつ落ち着きを取り戻し、音出しが始まる頃には衣擦れすら聞こえないような完全な静寂。すごい緊張感。

そうして奇跡を受け入れる準備が整った頃に貴教が現れ、演奏が始まりました。

 

 

 

細かいアレンジとか詳しくないので覚えられてないのと、2年前の京響の記憶もかなり薄れているので曖昧なんですけど、覚えてる限り。

 

・『Prologue ~KAGEROH~』、貴教が舞台の一番前で聴いてるんですよね。それが感慨深くて。少し身体を揺らしながら、口角を上げながら優しい目で見渡す貴教。この表情でR-eを迎える西川貴教。込み上げてしまう。

 

・『陽炎-KAGEROH-』、夕焼けの時間帯に始まるの最高。少し入りが低く感じた。キー下げだったのかな。

 

・たぶんだけど全体的に京響アレンジだったと思う。構成が違うのでこれを同じと言っていいのかわからないけど、近いものを感じた。

 

・『はじまる波』、少し表情が憂いを帯びた用に見えた。少し涙ぐんでいるようにも。

 

・歌い出しの際に指揮者の方と顔を見合わせて入るんだけど、はじまる波のラスサビの入りが噛み合ってなかったように見えた。ミスかもしれないけど違うかもしれない。なんせ鋭角なのですまない。

 

・『Nocturne ~GEKKOH~ 』、最初に月虹-GEKKOH-のワンフレーズ入れてから入る。最初飛ばされたのかと思ってびっくりした。

 

・『月虹-GEKKOH-』、これも低く聴こえたけどたぶん気のせい。音圧あってこその曲だと思ってたけど、オーケストラで厳かに聴くのも良かった。

 

・ここで衣装替えのため貴教捌け。残されたオーケストラの皆さんで演奏。曲目は『ヴィヴァルディ 「四季」 より 「冬」 第1楽章 第3楽章』

 

・たしかこのあたりで上空をヘリが飛んでたんだけど、ヘリが過ぎるまで演奏少し待ってくれてた。お心遣い痛み入る。

 

・『Serenade~ winter dust ~』、紋付袴からえんじ色っぽいお着物へ。剣心み。

 

・『雪幻-winter dust-』、ここまでは凄くゆったりとした曲調に感じてたんだけど、この曲は早く感じた。走ったように感じたけど、ここまでがややスローテンポだっただけかもしれない。

 

・『風のゆくえ』、一番愛してる曲。これを聴くために今日ここに来たと言ってもいい。なのにのめり込んで聴いてたせいであまり記憶がない。勿体ないというか贅沢というか。

 

・日も傾きいい雰囲気の夕暮れに『風のゆくえ』を屋外で聴けるのはたぶん人生で最初で最後だろうなと思いながら聴いてた。

 

能舞台にもライトはあったんだけど、下手の低木にもライトが照らされて様々な色に変わっていて綺麗だった。

 

・曲が終わって拍手が起きるまでの数秒の静寂に、カラスの鳴き声や鈴虫の音色なんかが聴こえてきてすごく風情のある間ができて素敵でした。

 

・『Epilogue~KAGEROH~』、最後に『陽炎-KAGEROH-』のワンフレーズを足して、より季節の移り変わりを演出していて良い。最初の『陽炎-KAGEROH-』と少しアレンジが違って聴こえたのは、季節は巡るけれど時は戻らないことの表現なのかもしれない。

 

 

一度貴教と指揮者の方が掃け、鳴り止まぬ拍手に再度登場。

 

「本日お集まりいただき真にありがとうございます」

東本願寺という場所でこうやってクラシックコンサートを行う機会をいただき、何よりこの時期屋外で遠慮なく音楽を楽しめる環境を整えてくださりありがとうございます」

 

西川家も真宗大谷派だという話を親鸞聖人の教えの話を交えながら。東本願寺にご家族も眠られていると。

 

「そのおかげでより身近に感じていた」

「今回のご縁でそれをより強く堅いものに」

「これからも精進していきますので、引き続き宜しくお願い致します」

 

「本日この演奏を引っ張って下さった松元宏康さん」

「ちなみに父 康宏と字がひっくり返っただけで同じ字なんです」

「最後に素晴らしい演奏をして下さった皆様に改めて大きな拍手を」

 

 

いやぁ本当に行って良かった。

こんな貴重な体験はもう一生出来ないだろうなという想いと同時に、R-eにはまた逢えるような気がする不思議な気分で帰路につきました。

 

封印解除後長い間止まっていたR-eだけど、その間にも時間は過ぎていて。

その時間の経過すらも楽しめたような気がします。

歳を重ねて深みを増した西川貴教が歌うSuite Season、すごい威力だった。

 


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ラジオタイムス西川貴教 響宴 the end of genesis T.M.R.evolution turbo type

D

「Suite Season」 オーケストラ組曲

 

【夏「陽炎」パート】

★Prologue ~KAGEROH~

★陽炎-KAGEROH

★はじまる波

 

【秋 「月虹」 パート】

★Nocturne ~GEKKOH~

★月虹-GEKKOH

 

【冬「雪幻」パート】

★ヴィヴァルディ 「四季」 より 「冬」 第1楽章

第3楽章

★Serenade~ winter dust ~

★雪幻 - winter dust

【 冬→春 「風のゆくえ」 パート】

★風のゆくえ

【冬→春→夏Epilogue → 「陽炎」 パート】 ★Epilogue~KAGEROH~

 

www.higashihonganji.or.jp

 

buckskinbeer.jp